福祉・共生を学ぶ 石原 明日香さんの4年間

石原 明日香 プロフィール

  • 兵庫県 私立須磨学園高等学校出身 2006年総合政策学部総合政策学科入学
  • 児童養護施設でのボランティア活動に携わり、福祉系のゼミに。
  • 神戸市教員に内定。

I総合政策学部を選んだ理由

総合政策 石原 明日香さん

高校に入ったときから関学に憧れがありました。姉が関学生だったというのもあるんですが、すごく自由で楽しそうで、とにかく関学に入りたいと思っていました。高校2年生になって真剣に進路を考えるときに、担任の先生から、総政っていう現代の社会問題について考える新しい学部があると聞いて、とてもおもしろそうだと思いました。具体的に学びたい分野が決まっていなかったので、何か学ぶうちに自分のやりたいことを見つけられたらと思って総政を志望しました。

II所属ゼミを選んだきっかけ

李ゼミ

私は1年生のころから児童養護施設での学習支援をするというサークルに所属しています。そこで子どもたちとかかわってきたので、自然と児童福祉や子どもの心理を学べるゼミを選びたいと思っていました。児童養護施設で暮らす子どもたちの中には、虐待を受けていたケースもあります。そのような子どもの発達や、親が虐待してしまう問題を、どうやったら解決できるのかを追求したかったんです。総政で福祉を学べるゼミはいくつかあるのですが、李ゼミは私たちが1期生だったこともあって、自分たちでいろいろできると思いました。実際、ゼミの方針をひとつひとつ私たちで作っていきました。あと、先生の人柄がとても大好きで、勉強以外でも人生相談にも乗ってくれます。お父さんみたいな雰囲気で、話しやすい先生です。

III卒業論文のテーマ

李ゼミ指導

「セクシャル・マイノリティの自尊感情の形成」がテーマです。セクシャル・マイノリティとはゲイやレズビアン・性同一性障害などの人たちを指す言葉で、「性的少数者」と日本語では訳されます。メディアで取り上げられることも多くなってきたので社会に認知されてきているのですが、依然いじめや差別の対象であったり、マジョリティのあり方が普遍的なものであると思われがちです。例えば、家族のあり方について言うと、「お父さんがいて、お母さんがいて、息子・娘がいる」というのが普通だと思われています。でも男性同士でパートナーを組んでいる人たちだっている。でもそういう人たちを私たちの社会は黙殺しているんじゃないのだろうか、そのせいで悩み苦しんでいる人がいるのではないかと考えています。

その人たちが、「自分らしくあれてよかった」と思える瞬間がどういうものなのかということを調べることで、みんなが自信をもって暮らせる社会を作っていけるではないかと思い研究をしています。

学科・ゼミの学びが将来に与えた影響(III-1)

ゼミを選ぶときに、もうすでに教員という職業が現実的な選択肢として自分の中にありました。でも、ゼミで取り組むテーマは福祉として独立して考えていたんです。でも学校の現場でも福祉ってとてもからんでくると気づきました。クラスに1人はいるといわれている学習障害の子どもへのサポートや、障害を持つ子どもへの特別支援は、まさに学校現場でのことです。そういうケースにあたるとき、福祉の専門の方とやりとりをしたり、自分にも福祉の知識が必要だと思います。今の時代、学校と福祉が連携して子どもたちの将来を作っていかなければいけないと思うようになりました。思いやりをもって支えあえる地域、社会づくりを教育の現場からつくっていきたい思っています。Act Locallyで、自分から社会を変えていきたいです。

IV関学総政での4年間を振り返る

李ゼミポスター発表

4年間で知り合った人を思い出すと、本当にいろんな人がいてびっくりします。考えていること、興味や服装も全然ちがう。西宮上ケ原キャンパスにたまに行くと、似たもの同士で固まっている印象を受けますが、総政はいろんな人がいていろんな子と仲良くなれると実感として思います。ECのプレゼンの授業とか、授業の課題がきびしいことで友達とは密な関係が作れるし、いろんな友達ができたことはとてもよかったと思います。

教育実習で現場を体験したことは大きな経験でした。自分の目で直接見て、はじめてわかった事が多くありました。教育実習の前にも各学校や教育委員会から募集されている、スクールサポーターなどの制度も利用しておけばよかったと思いました。

V総政の後輩へのメッセージ

1・2年生には、やりたいことをすべてやれ!と言いたいです。旅行に行くのもいいし、留学するのもいいし、時間があるときって限られているから。世界を見る、いろんな分野を見るのは今です。3年生には、自分の専門に集中していく時期だと思うけれど、他のゼミの友達と話をしてほしいと思います。いろんな分野の話をきくことでリフレッシュになるし、もしかしてそれが自分の研究のヒントになるかもしれないから。

いろんな人が集まっているっていうのは、すごい面白い学部・学校だと思います。色んな刺激を受けて、頑張って下さい!

VI関学総政を志す受験生へ

関学総政を志す受験生へ

ひとつの問題に対して、自分の興味のある分野からアプローチできるのが総政のおもしろいところです。ちがったアプローチを選ぶ仲間が、ひとつの場所にいるのが、他ではなかなかない貴重なことだと思います。たとえば、雇用問題についてだと、私は福祉の面から生活保護の適用について考えます。一方で経済を学んでいる学生は雇用が悪化したときに経済がどう回っていくかを検討するだろうし、国際問題を学んでる学生は日本の経済と他国の経済を比べてそれが雇用に与えている影響を検討します。、ひとつの事象に対して、100通りも200通りも考えが持てる。それが総政のおもしろいところなんです。十人十色、十人百色くらいの可能性があって、個性あふれる場所です。みなさんにも、そのひとつの個性になってほしいと思います。