国連学生ボランティア

学生ボランティア

環境破壊や南北格差など、私たちが直面する問題を解決するには、地球規模で考え、行動を起こさなければなりません。

関西学院大学のスクールモットーは“Mastery for Service”。「奉仕のための練達」と訳されるこの言葉は、第4代院長ベーツ先生によって提唱されました。

サービスとは、自分の持つ豊かさ、能力、時間などを他人のために用いること。そしてマスタリーはMaster(主人)から生まれた言葉です。つまり主体的に人に仕えなさいということです。このスクールモットーを脈々と受け継いでいる本学は、地球規模で諸問題に取り組んでいる国連と協調するプログラムを実施してきました。

その一環として、2004年以来、国連唯一のボランティア調整機関である国連ボランティア計画(UNV)との協定に基づき、開発途上国へのボランティア派遣を実施してきました。UNVとこうした協定を結ぶのは、アジアの大学では初めて、世界でも3校目です。

参加する本学学生・大学院生は、約4~5ヶ月間ほど、開発途上国で国連機関や国際NGOスタッフ、そして現地の人々とともに開発支援活動に従事します。これまでにすでに40数名の学生が主にアジアでICTを活用する途上国支援活動に参加してきました。

当初の活動は、国連情報技術サービス(UNITeS)への派遣から始まりました。これは情報通信技術(ICT)分野で開発支援活動を展開し、先進国と開発途上国とのデジタルデバイド(情報格差)解消を目的とするものでした。

現在では、ICT分野に限定せず、教育、環境、保健などにも分野を広げ、国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けて活動を展開しています。所定の課程を修めた学生は最大16単位を取得できます。また、奨学金(30万円)が支給されます。

UNVは、ミレニアム開発目標の達成のため、「人間開発」を旗印に、開発努力の有効性向上にむけ、奉仕の精神を促進する機関(本部:ドイツ、ボン)です。関学/UNV協定は、本学のスクールモットーと、UNVの“開発のための奉仕の精神”を貴重な共有財産として、発展させるものなのです。

中古PC100台がモンゴルの小学校に寄付

このような理念に共感する多くの総合政策学部の学生が、2004年以来、毎年UNITeSボランティア/国連学生ボランティアに参加し、めざましい活躍を遂げてきました。これまで派遣された40数名の関学生のうち、総合政策学部生は実に38名を数えます。特に2006年には、モンゴルで活動していた学生がモンゴル語のインターフェイスのOSを開発し、そのOSが搭載された関西学院大学の中古PC100台がモンゴルの小学校に寄付されました。

2009年秋学期にも2名の総合政策学部生がキルギスタンに派遣

2009年秋学期にも2名の総合政策学部生がキルギスタンに派遣されています。派遣学生の活動日誌や、申込手続については、国際教育・協力センターホームページをご覧ください。

学生たちは国境を越える―国連学生ボランティアプログラム

なお、2008年には本学部 大江瑞絵准教授、高畑由起夫教授が編集された、国連学生ボランティアプログラム、国連情報技術サービス(UNITeS)のこれまでの軌跡をつづった『K.G. りぶれっと No.22 学生たちは国境を越える―国連学生ボランティアプログラム/国連情報技術サービス(UNITeS)の挑戦―』が出版されています。

編集 大江 瑞絵 高畑 由起夫
発行 関西学院大学出版会
ISBN 978-4-86283-030-2
定価 本体800円+税